アスペクト助詞「过 guo」を使って「~したことがある」という経験を表す表現を作ることができます。
今回は過去の経験の回数を表す表現について勉強しましょう。
語順は「動詞+过+回数+一般目的語」
目的語が一般的な名詞の場合、語順は「動詞+过+回数+一般目的語」となります。
目的語の前に回数が入ります。
ただし目的語が「那里nàli」や「这个zhège」など代名詞の場合は、語順は「目的語+回数」となり、回数は目的語の後ろに位置します。
そのほかアスペクト助詞「过」の文法の注意点として、否定形は「没 méi」を使います。
「过」は「朝ご飯を食べる」「何時に起きる」などの、日常習慣的に行うことを表すのには使いません。
例文で見てみましょう
我去过两次上海。 wǒ qùguo liǎngcì Shànghǎi
(私は2回上海に行ったことがあります)
我见过他两次。 wǒ jiànguo tā liǎngcì
(私は彼と2回会ったことがあります)
他没泡过日式温泉。 tā méi pàoguo rìshì wēnquán
(彼は日本の温泉に入ったことがない)
3つ目の例文の「泡 pào」はお湯などに「つかる」ことを表す動詞です。
練習問題に挑戦
日本語を中国語にしてみましょう。
1. 私はパンダを3回見たことがある。
2. あなたはこの日本酒を飲んだことはありませんか?
3. 父はワールドカップの試合に1度出場したことがある。
4. あなたは何度彼女に会ったことがありますか?
5. 私は彼女に何度も会ったことがある。
ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。
ヒントと解答解説はこの下です。
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-ヒント
パンダ … 熊猫xióngmāo
日本酒 … 清酒qīngjiǔ
ワールドカップの試合 … 世界杯的比赛shìjièbēi de bǐsài
出場する … 参加cānjiā
何度も … 好几次hǎojǐcì
解答と解説
1.3.
一般名詞は回数の後ろに位置します。
4.5.
「几次」は「何回?」と尋ねる疑問詞、「好几次」は「何回も」と不特定の回数を表す表現です。
地名や人名などが目的語の場合は、「回数+目的語」「目的語+回数」どちらでも使えます。