例えば相手の字が上手だったので褒める時、ただ単に「很好 hěnhǎo」ではなく、「写得很好 xiě de hěnhǎo」といいます。

今回は動作の程度を補足する補語の使い方を勉強しましょう。

程度補語の文法 動詞+得de+補語

程度補語は動作の程度を具体的に説明します。様態補語とも言います。

厳密にいうと様態補語というカテゴリの中に程度補語という文法が含まれている形なのですが、ここではざっくり程度補語=様態補語とします。

語順は「動詞+得de+補語」で、補語には形容詞が使われます。

「很 hěn,非常 fēicháng,不太 bútài」などの副詞もよく一緒に使われます。


日本語では「上手ですね」と動詞なしで褒めることができるのですが、中国語では「書くのが上手ですね(写得很好)」「話すのが上手ですね(说得很好)」のように動詞が必要です。

「中国語が上手ですね」のように対象となる目的語が来る場合、語順が複雑になります。

「動詞+目的語+動詞+得de+補語」のように動詞が2回出てくる形になります。

そのため「(あなたの)中国語は上手ですね」という表現は、「你说中文说得很好」としなければいけません。

程度補語の後ろに目的語を取ることはできないので、目的語の位置と動詞に注意が必要です。

例文で見てみましょう

他唱得很好。 Tā chàng de hěnhǎo
(彼は歌うのが上手です)

他唱演歌唱得很好。 Tā chàng yǎngē chàng de hěnhǎo 
(彼は演歌を歌うのが上手です)

他做菜做得不好。 Tā zuò cài zuò de bùhǎo
(彼は料理が下手です)


例文2つ目は「演歌」という目的語があるので、唱演歌と唱得很好のように動詞「唱」が2回出てきます。

否定形は3つ目の文のように補語の部分を否定形にします。

練習問題に挑戦

日本語を中国語にしてみましょう。

1. 彼は絵が上手です。
2. 彼は走るのが速いです。
3. 彼女は漢字を書くのがきれいです。
4. 彼女は中国語を話すのが非常に流暢です。
5. 私の中国語はあまり上手ではありません。



ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。

ヒントと解答解説はこの下です。


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 -ヒント

描く … 画huà
走る … 跑pǎo
きれい … 漂亮piàoliang
流暢 … 流利liúlì
あまり~ではない … 不太bútài

解答と解説

テストの答え

1. 他画得很好。
2. 他跑得很快。
3. 她写汉字写得很漂亮。
4. 她说中文说得非常流利。
5. 我说中文说得不太好。

 2.3.4.
補語になれるのは形容詞です。「好」以外の語も補語となれます。

 3.4.5.
目的語のあるときの文法は「動詞+目的語+動詞+得de+補語」となります。

 5.
否定形は補語の部分を否定にして、動詞に「不」はつきません。