前回に引き続き今回も離合詞について勉強しましょう。
離合詞とは「動詞+名詞」の形になっている語のことで、離合詞を使った表現の時は目的語の位置に工夫が必要です。
離合詞の後ろに目的語を直接置くことはできない
離合詞の後ろには目的語を置けません。
なぜなら離合詞自体がすでに「動詞+目的語」の形になっているからです。
例えば「见面(会う)」という離合詞の後ろに目的語を置いて「见面他」のような形にはできません。
必ず何らかの工夫が必要ですが、離合詞共通の法則はありません。
単語ごとに目的語や助詞の位置などに決まりがあり、それは単語ごとにその決まり事を暗記するしかありません。
動詞の重ね型は「AAB」の形になる
「散步sànbù(散歩する)」「点头diǎntóu(うなずく)」「理发lǐfà(散髪する)」などは、動詞部分だけを重ねて「散散步」「点点头」「理理发」とします。
助詞は間に入る
「游泳yóuyǒng(泳ぐ)」「跳舞tiàowǔ(ダンスをする)」も離合詞です。
アスペクト助詞など動詞につく語は間に入って「游过泳」「跳了舞」とします。
主語が目的語になる
「毕业bìyè(卒業する)」は目的語を後ろに置けません。
「大学毕业(大学を卒業する)」のように動詞の前に目的語を置かなけばいけません。
介詞を使って目的語を置く
「求婚qiúhūn(プロポーズをする)」「结婚jiéhūn(結婚する)」「拍照pāizhào(写真を撮る)」などの目的語は介詞を使います。
「向女朋友求婚(彼女にプロポーズする)」のような形にします。
例文で見てみましょう
一周三次我散散步。 Yǐzhōu sāncì wǒ sànsanbù
(週に3回、私はちょっと散歩する)
我能游一个小时泳。 Wǒ néng yóu yígexiǎoshí yǒng
(私は1時間泳げます)
我不想跟你结婚。 Wǒ bùxiǎng gēnnǐ jiéhūn
(私はあなたとは結婚したくない)
1つ目の例文のように動詞は重ねると「ちょっと~」と程度が弱くなります。
練習問題に挑戦
指定の語を使って日本語を中国語にしてみましょう。
1. 来年息子は高校を卒業する。(毕业)
2. 彼女はバレエを踊った。(跳舞)
3. みんなの写真を撮る。(拍照)
4. みんなちょっとうなずいている。(点头)
5. 明日私は母と会う。(见面)
ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。
ヒントと解答解説はこの下です。
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-ヒント
高校 … 高中gāozhōng
バレエダンス … 芭蕾舞bāléiwǔ
みんな … 大家dàjiā
解答と解説
1.
「毕业」の後ろには目的語は置けません。
2.
「跳芭蕾舞舞」のように「舞」が被ってしまわないように。
3.
「拍大家的照」ということもできます。
5.
介詞を使っても、離合詞の間に目的語を置いても、どちらでも構いません。