今回は「~に…させる」を表す表現を勉強しましょう。
動詞「让 ràng,叫 jiào,使 shǐ」などが使えますが、それぞれの語のニュアンスが異なります。
使役文「让 ràng,叫 jiào,使 shǐ」
文法は「主語+让/叫/使+対象者+動詞」です。
「(対象者)に(動作)をさせる」という意味です。
「让 ràng」は日本語の漢字で書くと「譲」です。
「让」はその人がやるに任せるニュアンスを含むことがあります。
それに対して「叫 jiào」は命令や指示してある動作をやらせるという意味があります。
「使 shǐ」は感情を変化させるという表現の時によく使います。
例文で見てみましょう
我让他出去玩。 Wǒ ràng tā chūqù wán
(私は彼に遊びに出て行かせた)
爸爸叫我打扫。 Bàba jiào wǒ dǎsǎo
(父は私に掃除をさせた)
她使我难过。 Tā shǐ wǒ nánguò
(彼女は私を悲しませた)
どの文も「~させる」という表現ですが、1つ目の文の「让」は本人がやりたいからやらせるという意味で使われています。
もしこれを「我叫她出去玩」とすると、彼に家にいてほしくないので遊びに出ていかせたような印象の文になります。
練習問題に挑戦
中国語を日本語に、日本語を中国語にしてみましょう。
1. 老板叫我加班。
2. 他的话使我们放心。
3. 妈妈不让我上网。
4. 娘は親をとても喜ばせた。
5. ちょっと考えさせてください。
ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。
ヒントと解答解説はこの下です。
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-ヒント
加班jiābān … 残業する
放心fàngxīn … 安心する
上网shàngwǎng … インターネットする
親 … 父母fùmǔ
とても … 非常fēicháng
ちょっと … 一下yíxià
考える … 考虑kǎolǜ
解答と解説
3.
否定形「不让」で「~させない」という意味を表します。
4.
感情を表す「~させる」なので「使」がふさわしいです。
5.
「自分にさせる」は「让我~」を使います。解答では「请 qǐng」がついていますが、なくても構いません。