動詞「让 ràng」を使うと、「~に…をさせる」という表現を作ることができます。
「让」の後ろには行動させる対象とその動作が来ます。
使役文ともいいます。
主語+让+行為者(人)+動詞
「让」を対象となる人の前に置くことで「(人)に~をさせる」という表現にできます。
対象を自分とすることで、「私に~させてください」という言い方もできます。
「让」のほかに、「叫 jiào,使 shǐ」などの語を使って表現することもできます。
「让」の方が、その対象となる人が自発的にする意味を含みます。
否定形は「不让 búràng」となります。
ちなみに「让(譲)」の本来の意味は「譲る」です。
例文で見てみましょう
我让他决定。 wǒ ràng tā juédìng
(私は彼に決めさせた)
父母不让我去玩。 fùmǔ búràng wǒ qùwán
(親は私を遊びに行かせなかった)
没有人让他懂道理。 méiyǒurén ràng tā dǒng dàolǐ
(彼に道理を分からせる人はいない)
例文2つ目は「遊びに行かせない」ですが、「让不去玩」とはならないので注意しましょう。
3つ目の「没有人」は「だれもいない」という意味です。
練習問題に挑戦
日本語を中国語にしてみましょう。
1. ちょっと考えさせてください。
2. お待たせしました。
3. 誰があなたに言わせたのか?
4. 彼を明日私の家に来させないで。
5. 年寄りに外に行って見させてはいけない。
ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。
ヒントと解答解説はこの下です。
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-ヒント
ちょっと考える … 考虑一下kàolǜ yíxià
待つ … 等děng
言う … 说shuō
~してはいけない … 别bié
外 … 外边wàibiān
解答と解説
1.2.
日本語では対象がはっきりしているときは省略されますが、中国語では「让我~,让你~」のように対象を省きません。
2.
「お待たせする」という言い方をするときにはよくこのように言います。ぜひフレーズそのまま覚えましょう。
3.
疑問詞「谁 shuí」を使って疑問文を作ります。
5.
「别」は禁止を表す表現です。もし禁止表現ではなく、否定形「不让老人去」だと「お年寄りに行かせない」となります。