中国語の勉強を始めてしばらくたっても全く会話ができない原因は単語にある

中国語の勉強を一定期間しても会話ができないという方は珍しくありません。教科書に書いてあることはある程度できるし、中国語検定などのテストで級を持っている方でも、会話が苦手だという方も大勢います。

中国語会話ができない理由は、「単語」の覚え方に問題があるのかもしれません。

会話できない理由1:中国語の単語を漢字で覚えて、音で覚えていない

日本人は漢字が理解できるので、中国語の文章を見ればある程度理解することができます。漢字圏にいない国の人からすると、これは大きなアドバンテージになります。

この一見、語学学習に役立ちそうなアドバンテージが、逆に中国語の習得を妨げることがあります。それは中国語の漢字で意味を覚えてしまって、「単語を音で覚えていない」ことにつながりかねないからです。

例えばこのフレーズは聞き取れますか?単語がパッと思い浮かびますか?

フレーズ答え

不要点更多菜 Búyào diǎn gèngduō cài

中国語を多少勉強した方なら、このフレーズを「文字で見れば」すぐに分かるはずです。しかし音で単語を覚えていなければ、「音で聞いたとき」に理解できません。

中国語単語を漢字で覚えることは決して悪いことではないのですが、会話力をつけるためには音で覚えなければいけません。

会話できない理由2:ピンインの仕組みが理解できていない

中国語のピンインをなんとなくで読んでいてはいつまでたっても上達できません。中国語ピンインをローマ字読みしていたり、読み仮名を振っていてはいけません。

例えば次の音はピンインにするとどの音になるでしょうか?何声の音でしょうか?

  • shan
  • shang
  • xian
  • xiang
答え

xiangの一声

この問題があてずっぽうでしか答えられないのであれば、ピンインの理解を強化する必要があります。

発音の仕方が分からない音は正しく読むことはできません。正しく読めない音を聞き取ることはできません。会話力の向上のためには、リスニング能力のレベルアップは欠かせません。

ピンインを正しく理解していないと、辞書を引くこともままなりません。中国語の単語を覚えるためには、ピンインの仕組みを理解しなければいけません。

会話できない理由3:単語を声に出して練習していない

中国語は声調という4種類のアクセントがあります。声調が正しくないと意味伝わりません。

日本語は声調言語ではないので、中国語の声調を体得するにはかなり練習をしなければいけません。個人差がありますが、毎日中国語に触れるようにしていても声調のコツの体得には半年~2年はかかります。

日本語で使う口の筋肉と中国語で使う口の筋肉も違います。いくら文字として中国語を覚えても、口からアウトプットできなければ話すことはできません。中国語を声に出して練習しなければ上達できません。

中国語には日本語にない発音があります。例えば「riの音、eの音、üの音」などがあります。やはりそれも声に出して練習しなければ上手になりません。

日本人が中国語単語を勉強するために、最初は日本人の講師から習うことがおすすめです。日本人講師なら日本語とどう発音が違うのか、どうすれば上手に発音できるのかを解説することができます。