台湾には早餐zǎocān(ザオツァン)という朝ごはんを提供するお店があります。朝6時前から開いていて、朝食を食べられます。
中には昼まで営業している店もありますが、伝統的なお店はお昼前には営業が終わります。
今回は台湾ならどこにでもある早餐店の様子をご紹介します。
お店によってはハンバーガーやパン、サンドイッチやフライドポテトなど洋食メニューの早餐を提供しています。
セットメニューにするとアイスティーが付いてくる店もありますが、たいていの店のアイスティーはすごく甘いので、甘いものが苦手な方はコーヒーか無糖の豆乳などにする方がいいかもしれません。
メニューはラミネート加工されていて、マジックで書いてもあとからお店の方が消すことができます。紙で書かれたメニューに書き込む店もあります。
お客さんが自分でメニューを見て、自分でオーダーに書き込むのでゆっくり選ぶことができるので、私はこのスタイルの方が好きです。
上記写真の左側はハンバーガーですが、右側のは蛋饼dànbǐng(たまごクレープ)という台湾式朝ごはんです。プレーンなものはクレープ生地の中に目玉焼きが入っているものです。
チーズやハム、ベーコンなどを加えることもできます。
時代を感じさせる店内ですが、そこそこ衛生的です。中途半端な時間帯に入店しても、お客さんは絶えることがありません。
調味料や食器などはセルフで取りに行くところが多いです。
蛋饼以外にも台湾の伝統的なメニューはあります。
ゴマ団子や肉包ròubāo(肉まん)、おにぎりなどは昔ながらの台湾の雰囲気があります。
日本でおにぎりの具というと梅やシャケなどですが、台湾では油条yóutiáo(ヨウティァオ)と肉松ròusōng(ロウソン)が中に入っているものが多いです。
油条は揚げドーナツ、肉松は肉でんぶのことです。これ一つでおなか一杯になります。