走る「のが速い」、話す「のが流暢」、する「のがうまい」などを表現するときには程度補語という文法を使います。
今回は程度補語の文法と目的語の位置について勉強しましょう。
基本構文は「動詞+得de+補語」
動詞の後ろに「得 de」をつけて、動作を具体的に説明します。動作がどのようになされたか、どのような状態になっているかを説明します。
程度補語の補語には形容詞が使われ、「很hěn,非常fēicháng,太tài」などの副詞もよく伴います。
例えば「说得很好 shuō de hěnhǎo」で「話すのが上手だ」という意味を表します。
程度補語の文法で気を付けたいのが、【補語の後ろに目的語が来ることができない】という点です。
つまり「彼は中国語を話すのが上手だ」と言おうとして「他说得很好中文」ということはできません。
目的語を伴う文章は「動詞+目的語+動詞+得de+補語」の語順とする必要があり、先ほどの例であれば「他说中文说得很好」という文になります。
例文で見てみましょう
你打得很好。 Nǐ dǎ de hěnhǎo
(あなたは[球技が]上手ですね)
你打保龄球打得很好。 Nǐ dǎ bǎolíngqiú dǎ de hěnhǎo
(あなたはボーリングが上手ですね)
我妻子做菜做得特别好。 Wǒ qīzi zuò cài zuò de tèbiéhǎo
(私の妻は料理が特にうまいです)
球技一般を「する」は「打 dǎ」を使います。「打得好 dǎ de hǎo」で球技等のスポーツが上手だということを表します。
3つ目の例文のように「特别 tèbié」などの副詞を使うことで程度を強調できます。
練習問題に挑戦
日本語を中国語にしてみましょう。
1. お父さんは寝るのが早い。
2. 私の息子は走るのが速い。
3. 彼女は中国語を話すのが遅い。
4. 私は起きるのが遅い。
5. 先生は英語を話すのが非常に流暢です。
ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。
ヒントと解答解説はこの下です。
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-ヒント
(時間が)早い … 早zǎo
(スピードが)速い … 快kuài
(スピードが)遅い … 慢màn
(時間が)遅い … 晚wǎn
流暢である … 流利liúlì
解答と解説
1.
「睡觉 shuìjiào」は「睡」という動詞と「觉」という名詞で構成されている語なので、「睡觉得早」ということはできません。
4.
「起床 qǐchuáng」は「起」という動詞と「床」という名詞で構成されているので「起床得晚」とは言えません。
3.5.
補語の後ろに目的語が来ることはできないので、「動詞+目的語+動詞+得+補語」の語順としなければいけません。