ある出来事が起こりそうだったけど、実際は発生しなかったときに使える表現を勉強しましょう。

「差点儿chàdiǎnr」と「几乎jīhū」という語が使えます。

「差点儿chàdiǎnr」「几乎jīhū」 危うく~しそうだった

副詞「差点儿」は「もう少しで~しそうだった、危うく~しそうだった」という意味です。

起こりそうだった望ましくないことが、実際には発生しなかったことを表します。

シーンによっては、望ましい事柄が惜しくも実現しなかったことを表します。


副詞「几乎」も同じように使うことができます。「もう少しで~しそうだった、危うく~しそうだった」という意味です。

「几乎」は「差点儿」と違って、まだ起こっていないこと(未来)のことについても使うことができます。

例文で見てみましょう

我差点儿摔倒了。 Wǒ chàdiǎnr shuāidǎo le
(私は転びそうだった)

我的车几乎要坏了。 Wǒde chē jīhū yào huài le
(私の車はもう壊れそうだ)

日本足球队很努力,差点儿就通过预选赛。 Rìběn zúqiúduì hěn nǔlì, chàdiǎnr jiù tōngguò yùxuǎnsài
(日本サッカーチームは頑張ったが、惜しくも予選を通らなかった)


例文1つ目は転びそうだったが実際には転んでいません。
このように望ましくないことが起こらなかったことを表す「差点儿」のときは、後ろの動詞が肯定形でも否定形でも同じ意味になります。
つまり「差点儿摔倒」でも「差点儿没摔倒」でも、どちらも「危うく転びそうだった」という意味になります。

2つ目は未来のことを表しています。壊れそうになっていますが、実際はまだ壊れていません。この場合は「差点儿」は使えません。

3つ目は望ましいことが起こらなかったことを表す「差点儿」です。

練習問題に挑戦

日本語を中国語に、中国語を日本語にしてみましょう。

1. 私は道に迷ったので、危うく遅刻するところだった。
2. あの木はもう少しで倒れそうだ。
3. 去年彼は事故にあって、死にかけた。
4. 我们公司差点儿没破产。
5. 我几乎忘记你的脸了。



ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。

ヒントと解答解説はこの下です。


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 -ヒント

道に迷う … 迷路mílù
遅刻する … 迟到chídào
あの木 … 那棵树nàkēshù
倒れる … 倒dǎo
事故にあう … 遭事故zāo shìgù
破产pòchǎn … 破産する
忘记wàngjì … 忘れる

解答と解説

テストの答え

1. 我迷路,差点儿迟到了。
2. 那棵树几乎会倒了。
3. 去年他遭事故,差点儿死了。
4. 私たちの会社は破産しかかった。
5. あなたの顔を忘れそうだった。

 1.3.
この「差点儿」は「几乎」と言い換えても構いません。

 2.
まだ起こっていない将来の事なので「几乎」を使います。

 4.
差点儿破产、差点儿没破产の意味は同じです。