2021年の中秋節は9月21日でした。この時期は月餅(ムーンケーキ)と言われるお菓子をお世話になっている人にプレゼントするという習慣があります。日本のお中元のようですね。

最近は月餅に限らず、ワインやお菓子や生活用品などを送ることもあります。

台湾でも月餅を送る習慣がありますが、それ以外にも習慣としていることがあります。

正統派月餅(贈り物用)

箱に入ったプレゼント用の月餅です。台湾と中国の違いはパッケージの豪華さです。中国では見た目が派手な方が喜ばれるので、箱も大きくてピカピカです。

月餅自体も台湾は一人で食べきれるサイズですが、中国は切り分けて食べることを想定しているので一つ一つが大きいです。

中国の月餅

味は中国月餅はラードを使って作るのですごく重たいです。正直、日本人には甘すぎるし脂っこすぎて口に合わないかもしれません。

スーパーの月餅売り場

手作り月餅のコーナーです。色とりどりの月餅があります。

台湾月餅(厳密には月餅じゃない)
蛋黄酥dànhuángsū(ダンホワンスー)アヒルの卵の黄身の塩漬けが入ったもの
芋头酥yùtóusū(ユィートウスー)サツマイモ餡

台湾では習慣的にこれらも送りますが、「○○酥」は厳密には月餅ではありません。そのため普段から売られています。食感はやや硬めのまんじゅうのような感じです。

そして台湾の中秋節の一つの特色が家族でバーベキューや焼き肉をするというものです。あちこちでバーベキュー用の肉や炭が売られています。

焼き肉を大いにアピール
普段よりも豪華なラインナップのスーパーの冷凍肉

この焼き肉の習慣は割と最近(ここ20年くらい)で定着してきた文化のようです。中国にはない習慣なので、この違いは興味深いですね。