メルマガNo589
最近までは一人っ子政策のために、基本的には一つの家庭に一人の子供だけが許されていました。
一人っ子政策は廃止されたとはいえ、一人っ子の家庭はまだまだ多く、親や祖父母の愛と期待を一身に受けています。
大事にされるのは良いことですが、甘やかしすぎることが中国の一つの社会問題となっています。
中国は受験戦争時代なので、小学生のうちからとんでもない量の宿題が課されます。
学校の放課後の補習クラスに参加したり、習い事に行ったりと子供たちもとても忙しいです。
なので放課後のファーストフード店はこんな感じです。
満員の店内。
私が子供のころは駄菓子を買うことすらちょっとしたイベントで、食べに行くという発想すらありませんでしたが、現代中国の子供たちは違います。
課題に取り組む小学生たち。
見たところ2,3年生くらいでしょうか。
すでに勉強漬けの毎日のようです。
親も子供に塾や習い事など学校以外の勉強をさせて、買い食いするためのお小遣いをあげて、欲しいおもちゃや携帯を買い与えるとお金がかかります。
そのため中国は両親共働きの家庭が非常に多く、祖父母が面倒を見ているということが良くあります。
そうすると孫に甘いという傾向がより強くなります。
子供たちの下校時。荷物はすべて祖父母が代わりに持ってあげています。
祖父母が学校まで送り迎えをして、荷物を持ち、身の回りの世話をします。
一人っ子でわがままな子供に育った子供の事を「小皇帝(小さな皇帝),小公主(小さな姫)」と言います。