日本語にはお茶やコーヒーを「いれる」という言い方は一つしかありませんが、中国語ではどの工程かで使う動詞が異なります。
今回は「いれる」に関する動詞を勉強してみましょう。
熱湯を注ぐ「沏 qī」 急須で茶葉を蒸らす「泡 pào」
緑茶や紅茶を入れるシーンをイメージしてみてください。
急須やポットにお湯を注ぎ、茶葉を蒸らしてお茶を出し、急須ポットからカップや湯飲みにお茶を注ぐという工程がありますが中国語ではそれぞれ使う動詞が異なります。
お茶を急須やポットに注ぐときは「沏茶 qīchá」、茶葉を蒸らすときは「泡茶 pàochá」、お茶を注ぐときは「倒茶 dàochá」を使います。
「泡」は液体に漬ける事を表し、「倒」は傾けたりひっくり返したりすることを意味します。
ドリップコーヒーは「冲 chōng」を使い、サイフォンコーヒーは「煮 zhǔ」を使います。
例文で見てみましょう
请你自己沏茶。 Qǐng nǐ zìjǐ qīchá
(自分でお茶を入れてください)
我在泡茶。 Wǒ zài pàochá
(今、お茶を入れているところです)
女儿给我倒茶。 Nǚ’ér gěiwǒ dàochá
(娘が私にお茶を入れてくれた)
1つ目の文は自分でお湯を注いでくださいということを表していて、2つ目はお湯を茶葉に入れて蒸らしているところで、3つ目の文は娘がお茶を注いでくれたということを表しています。
練習問題に挑戦
日本語を中国語にしてみましょう。
1. コーヒーを(ドリップで)入れます。
2. 夫は(サイフォンで)コーヒーを入れるのが好きです。
3. 皆さんにお茶をお注ぎしてください。
4. 紅茶に(お湯を)入れる。
5. お茶を長い間蒸らさないで。
ヒント不要な方はここで問題にチャレンジしてみてください。
ヒントと解答解説はこの下です。
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-ヒント
コーヒー … 咖啡kāfēi
夫 … 丈夫zhàngfu
皆さん … 大家dàjiā
紅茶 … 红茶hóngchá
長い間 … 很久hěnjiǔ
解答と解説
1.
「沏」を使っても構いません。
3.
「请」はあってもなくても構いません。
5.
動作の時間の長さを表すときは「動詞+期間+目的語」の語順になります。