メルマガNo618

中国の大気汚染問題と聞いてすぐに思い浮かぶのはPM2.5という単語かもしれません。

以前ほどは報道では聞かなくなりましたが最近の中国の大気問題はどうなったのでしょうか。

 

端的に言うとそれほど変わっていません。

大都市では自動車の通行規制や、大気汚染指数によって学校や会社が休みになる汚染警報システムなど以前よりも人々の意識は高くなっています。

しかしそれでも良くなった、と言えるほど実感できないのが実情です。

 

大気汚染指数をチェックするサイトがある

リアルタイムで各地の空気の汚染度をチェックするサイトがあります。

日本語だとこのようなサイトがあります。
http://aqicn.org/city/shanghai/jp/

中国だけでなく日本やほかの国の空気の状態をチェックできます。

 

もちろん中国では中国人向けの同様サイトがたくさんあり、大勢の人が毎日チェックしています。

携帯の天気情報アプリにも本日の大気の状態が表示されます。

花粉情報感覚で注意喚起を促してきます。

 

日本と中国では警告度が違う

大気汚染指数があり0が最低、500が最高値となっていて、以下のような目安となっています。

(1)良好/ほぼ無害(~50)
(2)許容範囲の汚染/敏感な人には有害(~100)
(3)軽度の汚染/心臓・肺疾患患者、高齢者、子どもに有害(~150)
(4)中度の汚染/全ての人に有害(~200)
(5)重度の汚染/全ての人に非常に有害(~300)
(6)深刻な汚染/危険(~500)。

 

日本ではこの方式をとっていないようですが、私の日本から持ってきたスマホの天気情報アプリでは(2)の段階になったら警告を促してきました。

計測方法や指数の取り方が異なるのでそのまま比較できませんが、日本の方が大気状態に関しては厳しめに設定している気がします。

 

ウェブページのようす↓

計測器の故障か何かと思いますがとんでもない数値がはじき出されています。

 

中国は沿岸部の方が空気が悪く、内陸に行くほどましになります。

また夏よりも冬の方が汚染度が高くなります。

それは冬場は暖房設備のために石炭等の化石燃料を使用するためとみられます。